ファイザー2025年第三四半期決算を徹底解説!四半期推移・開発パイプライン・株価予測まで
ファイザー2025年第三四半期決算を徹底解説!
四半期推移・開発パイプライン・株価予測まで
速報メモ:Q3 2025の公式発表・決算説明会は米国時間2025年11月4日(火)10:00。本稿は最新のQ2 2025実績/Q3 2024実績/通期ガイダンス/配当/パイプラインの一次資料に基づく“発表直前まとめ”です。
1.直近の通期見通し・配当(2025年)
2025年通期売上高
$61.0–$64.0B(Q4 2024時点ガイダンス)
2025年通期調整後EPS
$2.90–$3.10(Q2 2025で上方修正)
四半期配当
$0.43/株(347期連続・2025年Q3支払告知)
根拠:通期ガイダンス(2024/12/17公表、2025年レンジ提示)、Q2 2025決算でEPSレンジ引き上げ、Q3 2025配当の告知。出所:Pfizer公式IR/プレス。
2.前年同期(Q3 2024)と直近(Q2 2025)の実績比較
| 指標 | Q3 2024 | Q2 2025 | コメント |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $17.70B | $14.65B | Q2は+10%(実質)成長、COVID関連の季節性影響を吸収 |
| 調整後EPS | $1.06 | $0.78 | コスト最適化と為替も寄与(Q2決算) |
| 注目品目・要因 | Paxlovidの増、Comirnatyの在庫積み上げ時期、Seagen資産(Padcev等)の寄与、Vyndaqel・Eliquis・Xtandiなど基幹品の拡大 | ||
3.四半期推移(ラスト4〜5四半期の総売上)
| 期 | 売上高(十億$) | トピック |
|---|---|---|
| 2024年Q3 | 17.70 | 非COVIDベースでも2桁成長 |
| 2024年Q4 | 17.8(参考:報道) | コスト最適化を加速 |
| 2025年Q1 | 約13.7 | Comirnaty回復、Paxlovid縮小 |
| 2025年Q2 | 14.65 | ガイダンスEPS上方修正 |
| 2025年Q3 | (11/4米国時間に発表) | 説明会10:00 AM ET |
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4.事業・製品トレンド(要点)
- COVID関連:Paxlovid/Comirnatyは季節性と在庫要因で変動。Q2 2025では双方とも市場期待を上回る寄与を確認。
- オンコロジー:Seagen買収資産のPadcev、前立腺癌のXtandi、肺癌のLorbrenaなどがけん引。
- 循環器・希少疾患:Vyndaqelファミリーが高成長を継続。
- コスト構造:構造改革による2027年までに合計$7.2Bのネット・コストセーブ計画。2025年末までに$4.5B達成見込み。
5.開発パイプラインの厚み(フェーズ別・注目アセット)
ファイザーは2025年8月更新時点の公式パイプラインで、Phase 1/2/3/登録段階の幅広い案件を掲載。オンコロジー(ADC/免疫)、ワクチン、CNS、心腎代謝など多領域でレイト案件が並ぶのが強み。
- がん領域:抗体薬物複合体(ADC)や免疫系アセットの後期開発が増加。
- ワクチン:呼吸器系・変異対応などライフサイクル拡張を継続。
- 心腎代謝:トランスサイレチン(ATTR)や肥満領域での提携・導入の動きにも注目。
※詳細パイプラインはPfizer公式「Product Pipeline」ページ参照。
6.株価と配当・今後の見通し
- 株価の現在地:高配当ディフェンシブから成長ストーリー再評価への過渡期。Q2のEPS上振れやコスト改革が評価材料。
- 投資ポイント:①Padcev・Vyndaqel等のコア製品伸長、②Seagen資産シナジー、③季節性の小さくないCOVID関連の平準化、④$7.2Bコストセーブ進捗、⑤配当継続性。
- レンジ仮説(参考):好材料進展でディフェンシブ×配当妙味が見直されやすい一方、薬価・競合・臨床進捗のニュースフローに敏感。
※本節は投資助言ではありません。将来の見通しはリスク・不確実性を伴います。
7.まとめ:ファイザーの「幅×深さ」のポテンシャル
- ワクチン・オンコロジー・希少疾患・心腎代謝まで領域横断の大型ポートフォリオ。
- Seagen買収資産を含むレイト案件の厚みと、構造改革による利益率改善が並行。
- 配当継続と投資余力を確保しつつ、パイプライン+導入戦略で中期の再成長を狙う。
出典は本文末尾「参考出典」を参照。一次情報を中心に整理しています。


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