【保存版】オンコロジーMRが知っておくべき医療用語50選|がん領域の基本から最新治療まで

【保存版】オンコロジーMRが知っておくべき医療用語50選|がん領域の基本から最新治療まで

がん領域(オンコロジー)は、医薬品の高度化・専門化が進み、MRにはより深い知識と専門用語の理解が求められます。この記事では、オンコロジーMRとして最低限押さえておきたい重要な医療用語を50語厳選し、カテゴリ別にわかりやすく解説します。


🧬 1. がんの基礎知識・分類

  • 悪性腫瘍: 転移や浸潤を起こす、いわゆる「がん」のこと。
  • 良性腫瘍: 増殖しても転移せず、比較的予後が良い腫瘍。
  • 固形がん: 臓器にできる腫瘍(例:肺がん、乳がん、大腸がん)。
  • 血液がん: 白血病やリンパ腫など、血液細胞が起源のがん。
  • 上皮性腫瘍: 皮膚や粘膜の細胞由来。がんの大多数を占める。
  • 肉腫(サルコーマ): 骨や筋肉、脂肪などの結合組織に由来するがん。
  • 腺がん: 分泌機能を持つ細胞から発生(例:大腸がん、前立腺がん)。
  • 扁平上皮がん: 表皮・粘膜由来のがん(例:食道がん、子宮頸がん)。
  • 分化度: がん細胞の成熟度。低分化ほど悪性度が高い。
  • TNM分類: T(腫瘍の大きさ)、N(リンパ節転移)、M(遠隔転移)の3要素。

🧪 2. 検査・診断に関する用語

  • バイオプシー(生検): 組織を採取して顕微鏡で確認する検査。
  • 免疫染色(IHC): 特定のたんぱく質を可視化する診断手法。
  • 腫瘍マーカー: 血液検査で異常値が出るがん関連物質。
  • CTスキャン: X線による断層撮影で腫瘍の広がりを確認。
  • MRI: 磁気を利用して軟部組織や脳腫瘍を詳細に撮影。
  • PET-CT: がん細胞の代謝活性を捉える全身画像検査。
  • コンパニオン診断: 分子標的薬や免疫薬の投与可否を判定する検査。
  • 遺伝子パネル検査: 複数のがん関連遺伝子を同時に解析。
  • NGS: 次世代シーケンサーによる遺伝子情報の高精度解析。
  • 液体生検: 血液中のがんDNAを検出する低侵襲な診断法。

💉 3. 治療法・薬剤に関する用語

  • 外科的切除: 手術によるがんの物理的除去。
  • 放射線療法: 放射線でがん細胞を破壊する治療。
  • 化学療法: 抗がん剤でがん細胞を攻撃する全身治療。
  • 分子標的薬: がんの特定の分子だけを狙って作用する薬剤。
  • 免疫チェックポイント阻害薬: 免疫細胞のブレーキを外してがんを攻撃させる薬。
  • CAR-T細胞療法: 患者自身のT細胞を操作してがんを攻撃させる細胞療法。
  • ホルモン療法: ホルモン依存性がん(乳がん・前立腺がん)に対する治療。
  • 併用療法: 複数の治療法を組み合わせて効果を高めるアプローチ。
  • 奏効率: 治療によって腫瘍が縮小する割合。
  • 完全奏効(CR): 画像診断で腫瘍が完全に消失した状態。

📈 4. 治療効果・エビデンス関連用語

  • PFS(無増悪生存期間): がんが進行しないで過ごせた期間。
  • OS(全生存期間): 治療開始から死亡までの期間。
  • HR(ハザード比): リスクを相対的に示す指標。1未満なら治療有利。
  • ORR(客観的奏効率): 部分奏効+完全奏効の割合。
  • DCR(病勢制御率): 奏効+安定した症例の割合。
  • 副作用(AE): 治療中に起こる好ましくない作用。
  • 有害事象(ADR): 医薬品によって生じたと疑われる副作用。
  • グレード分類(CTCAE): 副作用の重症度を5段階で評価。
  • RWD(リアルワールドデータ): 実臨床から得られる患者データ。
  • RCT(無作為化比較試験): 最も信頼度の高い臨床試験形式。

🗂 5. 医療制度・実務で使う重要用語

  • 適応外使用: 保険適用外の疾患や用法で薬を使用すること。
  • 薬価: 医薬品の公定価格。診療報酬改定の影響を受ける。
  • RMP(リスク管理計画): 安全対策の事前設計・モニタリング計画。
  • 添付文書: 効能・用法・副作用・注意点などを記した公式情報。
  • コンパッショネートユース: 治験段階の薬剤を特定患者に限定使用する制度。
  • 再審査制度: 承認後の一定期間における安全性・有効性の再確認制度。
  • がんゲノム医療: 遺伝子情報に基づく個別化がん治療。
  • 治療ガイドライン: 標準的な治療方針を示す医学会発行の指針。
  • ペイシェントジャーニー: 診断・治療・再発を含めた患者の経験の流れ。
  • 多職種連携: 医師・看護師・薬剤師などの職種が連携して治療にあたる体制。

まとめ:本記事で紹介した50語は、オンコロジーMRにとって日常的に遭遇する機会の多い重要用語ばかりです。知識として定着させることで、医師とのより深いディスカッションや適切な情報提供が可能になります。

今後も疾患別(肺がん・乳がんなど)や薬剤別(免疫・分子標的)などの専門用語集も展開予定です。ぜひブックマークしてご活用ください。

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