てんかん治療新時代〜UCBブリィビアクト静注製剤発売〜
2025年4月、てんかん治療の新たな選択肢として、ユーシービージャパン(UCB)が新たに「ブリィビアクト®静注製剤」を発売しました。経口剤に加えて静注製剤が登場したことで、より多様な臨床ニーズに応えられる時代が到来しました。 本記事では、脳神経内科医やてんかん治療中の患者さんにとって重要なこのニュースを深掘りするとともに、UCBが持つ医療の未来を変えるポテンシャルにも迫ります。
てんかん治療におけるブリィビアクト®静注製剤の登場「ブリィビアクト®」(一般名:ブリーバラセタム)は、SV2A(シナプス小胞タンパク質2A)に高い親和性を持つ抗てんかん薬で、既に錠剤として広く使用されています。今回新たに登場した「静注製剤」は、経口投与が困難な症例や、周術期・消化器症状が強い患者さんなどにおいて大きな治療的利点をもたらします。
薬価は25mg 2.5mL 1瓶で2,450円。製品は1日1回、または2回投与が可能で、静注後は錠剤や散剤へスムーズに切り替えることも可能です。まさに「切れ目のない治療連携」が実現する製剤です。
神経・免疫領域で躍進するUCBの革新力UCBはてんかん治療だけでなく、重症筋無力症(gMG)や皮膚科免疫領域においても次々と革新的な新薬を上市しています。以下に代表的な製品を紹介します。
- ジルビスク®(ジルコプランナトリウム):補体C5阻害剤。2023年9月承認。gMGの在宅自己注射可能な初の治療薬。
- リスティーゴ®(ロザノリキシズマブ):FcRn阻害という新しい作用機序で、抗AChR抗体陽性のgMGに対応。
- ビンゼレックス®(ビメキズマブ):IL-17AおよびIL-17Fを同時に阻害。乾癬領域で世界が注目する免疫治療薬。
これらの薬剤群は、疾患修飾的な治療の提供を可能とし、医師にとっても治療の幅が大きく広がる画期的な存在です。
製薬業界で注目のUCB、その転職価値は?UCBはベルギー発のグローバルバイオファーマ企業で、日本市場においても目覚ましい成長を遂げています。2022年以降だけでも5つの新薬を立て続けに上市し、ピーク時売上は600億円を超えると見込まれています。
革新的なパイプラインに加え、医師や患者との密な連携、そして国際的なキャリア展開が可能な企業文化は、MRやメディカルスタッフにとって非常に魅力的です。専門領域に特化し、「自分の提案が患者の未来を変える」そんな実感を持ちながら働ける数少ない企業の一つでしょう。
まとめ「ブリィビアクト®静注製剤」の登場は、てんかん治療の現場において非常に大きな一歩です。さらに、UCBは神経・免疫の専門領域で世界をリードする革新企業として、医療の未来に貢献しています。もしあなたが、より深い専門性とやりがいを求めるのであれば、UCBは真剣に検討すべきキャリアの選択肢かもしれません。
参考記事:
ミクスOnline:UCB、てんかん治療薬「ブリィビアクト」静注剤を発売
日経メディカル:注射製剤追加、UCBのてんかん薬
CareNet:UCB、新たなてんかん治療薬を発売
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