イーライリリーの決算速報と国内事業の未来を徹底解説!
執筆者:バイオベンチャーMR かいり
投稿日:2025年5月3日
イーライリリー、2025年第1四半期決算速報:売上45%増も利益見通し下方修正
イーライリリー(Eli Lilly)は2025年第1四半期の決算を発表しました。売上高は前年同期比45%増の127億3,000万ドル、調整後1株当たり利益(EPS)は3.34ドルで、アナリスト予想(EPS 3.26ドル、売上高126億7,000万ドル)を上回る好決算となりました。
特に注目されたのは、糖尿病治療薬「Mounjaro」の売上38億4,000万ドル、肥満症治療薬「Zepbound」の23億1,000万ドルという数字。両薬剤とも市場予想を上回る勢いを見せています。
一方で、通期EPSの見通しを20.78〜22.28ドルに引き下げており、研究開発費や株式投資の影響が反映された内容です。これにより株価は一時7%以上下落するも、その後約2%の反発を記録しました。
株価推移と市場の反応:成長期待と懸念が交錯
株価は年初から4月にかけて33%上昇するなど、好調なパフォーマンスを見せていました。しかし、決算発表後のEPS下方修正が市場にネガティブな印象を与え、短期的な下落を引き起こしました。
さらに、CVSがノボノルディスクの「Wegovy」を優先薬に選んだことにより、「Zepbound」の将来的なシェアへの懸念も浮上しています。
とはいえ、製品力やパイプラインの厚さから、長期的には引き続き高い成長が期待されています。
日本国内の開発パイプライン:多様な疾患領域での展開
日本イーライリリーは以下のようなパイプラインを展開中で、今後のMR活動の幅を広げる重要な要素となっています:
- 糖尿病:Insulin Efsitora Alfa(開発後期)
- 肥満症:チルゼパチド、orforglipron(開発後期)
- 自己免疫疾患:ミリキズマブ(クローン病、潰瘍性大腸炎)、バリシチニブ(全身型若年性特発性関節炎、円形脱毛症)
- 神経変性疾患:ドナネマブ、remternetug(アルツハイマー病)
- がん領域:イムルネストラント(乳がん)、セルペルカチニブ(非小細胞肺がん)
広範囲にわたる疾患領域と、継続的に承認・開発が進む新薬群は、MRとしてのスキルアップやキャリア形成の強力なバックボーンとなります。
イーライリリーでのMRキャリア:長期的な成長と働きやすさ
イーライリリーは、革新的な製品群に加え、ダイバーシティと働きやすい制度で知られる企業です。女性の管理職比率向上やフレックスタイム制度、在宅勤務の導入など、ライフステージに応じた働き方が実現しやすい環境が整っています。
育児や介護との両立支援制度も充実しており、特に女性MRにとって魅力的な職場です。
まとめ:イーライリリーの未来とMRとしての展望
イーライリリーは現在も急成長中の企業であり、糖尿病・肥満・免疫疾患といった将来性のある領域に強みを持っています。今後も確かな製品力と開発力で市場を牽引し、MRとしてのキャリアを長期的に築ける企業といえるでしょう。
環境面でも柔軟性と成長性を兼ね備えており、転職先・キャリア構築先として非常に魅力的です。
参考情報・出典
本記事が製薬業界で働くMR、または転職を考えている方の参考になれば幸いです。
今後も最新情報を追いかけて発信していきますので、ぜひブックマークをお忘れなく!
コメント