メルク(Merck/MSD)のグローバル決算
世界トップクラスのメガファーマであるメルク(日本法人:MSD)。
2025年決算では、同社の「異常なまでの開発力と製品力」が改めて証明されました。
単なる売上規模の大きさではなく、
- ブロックバスター創出力
- 継続的な適応拡大
- 厚すぎる後期パイプライン
この3点が同時に成立している点こそ、メルク最大の強みです。
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■ 2025年グローバル決算サマリー
- 売上:約650億ドル規模
- 前年比:+数%の安定成長
- EPS:増益継続
- 主力:オンコロジー+動物薬+新規呼吸器薬
派手な急成長ではありませんが、「落ちない強さ」が特徴。
製薬企業にとって最も価値が高いのは、この安定的なキャッシュ創出力です。
■ メルク=KEYTRUDA企業と言われる理由
メルクの成長エンジンは、何と言っても免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダ(KEYTRUDA)。
現在、
- 肺がん
- 胃がん
- 腎がん
- 乳がん
- 頭頸部がん など
数十の適応を持つ“がん領域の標準治療”として世界中で採用されています。
MR視点:
適応が増え続ける薬=「永遠に話題が尽きない薬」。
面談ネタ・講演会テーマ・併用療法の話題が常に作れる=営業しやすい。
■ 実はすごい「KEYTRUDA依存脱却」戦略
多くの人が「メルク=キイトルーダ一強」と思いがちですが、実は違います。
2025年は以下の新領域が急成長。
- 呼吸器(COPD・肺高血圧)
- 動物用医薬品(Animal Health)
- 循環器・代謝系
- 新規腫瘍薬
つまり、
キイトルーダ+複数の成長ドライバー
= 売上の谷が存在しない企業構造
これがメルクの本当の強さです。
■ 圧倒的な開発力(パイプラインの厚み)
メルクの真骨頂はここ。
- 後期(Phase3)試験が20件以上同時進行
- 適応拡大ラッシュ
- 大型買収による新薬補強
- 次世代がん免疫療法・ワクチン・呼吸器薬の強化
「今売れている薬」だけでなく、
「これから売る薬がすでに多数待機」している状態。
これは投資家だけでなく、MRのキャリア安定性にも直結します。
■ MSD日本法人の拡大可能性
グローバルで強い企業は、日本でも強い。これは製薬業界の鉄則です。
今後の国内MSDは、
- がん領域の更なる適応拡大
- 呼吸器・ワクチン市場の拡大
- 動物薬ビジネス強化
- 営業組織の専門化
など、成長余地しかないポジションにあります。
キャリア視点:
「パイプラインが豊富な企業=長く働ける企業」。
MSDは外資系の中でも安定度トップクラス。
■ MRが学ぶべき3つのポイント
- エビデンスを語れる営業力
- 適応拡大を常に追う情報力
- パイプライン理解=将来提案力
メルク型企業では、単なる訪問回数営業ではなく知識勝負になります。
■ まとめ
メルクは、
「超強力ブロックバスター × 多角化戦略 × 圧倒的開発力」
という、製薬企業の理想形を体現しています。
決算を見るだけで、この会社が今後も勝ち続ける理由がはっきり理解できます。
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出典:Merck & Co., Inc. 2025年度決算および公式IR資料を基に作成

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