リジェネロン最新決算
米バイオ医薬大手 [Regeneron Pharmaceuticals](chatgpt://generic-entity?number=0)(リジェネロン) が、 2025年通期および第4四半期(Q4)の決算を発表しました。
結論から言うと、
「売上は横ばいだが、主力製品の世代交代とパイプライン拡充により“次の成長準備が完了した年”」
という内容です。 短期の数字以上に、今後2〜3年の伸びしろがはっきり見える決算でした。
まずは数字をシンプルに整理
■ 2025年通期
- 売上:約143億ドル(前年比 +1%)
- 純利益:約45億ドル(+2%)
- EPS:41.48ドル(+8%)
- 研究開発費:約58億ドル(増加)
- フリーキャッシュフロー:約41億ドル
売上成長は控えめですが、 利益とキャッシュ創出力は依然として非常に強い。
つまり「守りの決算」ではなく、 将来投資をしながらしっかり稼いでいる健全経営です。
主力製品の現在地(ここが一番重要)
① Dupixent(デュピクセント)
現在の最大の成長エンジン。
- 前年比 +20〜30%台の高成長
- 世界売上 約178億ドル規模
アトピー、喘息、副鼻腔炎など適応拡大が止まらず、 「免疫・アレルギー領域の覇権薬」になりつつあります。
日本でも小児喘息など適応追加が進行中。 今後も長期成長が見込める製品です。
② EYLEA(アイリーア)
眼科主力ですが、現在は世代交代期。
- 従来製品:減少傾向
- 高用量版(HD):急成長中
HDは前年比+60%以上と伸びていますが、 旧製品の落ち込みをまだ完全には補えていない状況。
ただし、
- 適応追加
- 製剤改良
- 供給安定化
が進んでおり、 2026年以降の回復シナリオは十分現実的です。
③ Libtayo(リブタヨ)
がん免疫療法(皮膚がん)領域で着実に拡大。
- 前年比 約+20%
- 術後補助療法の承認拡大が進行中
パイプライン戦略がかなり強い
現在の開発候補は約45品目。
・遺伝子治療
・補体阻害薬
・自己免疫
・希少疾患
など、高単価スペシャリティ領域中心。
「ブロックバスター×少人数営業」 というバイオ型モデルをさらに加速させています。
国内MRへのリアルな影響
ここが一番大事なポイント。
① 免疫・呼吸器領域の需要増
Dupixentの適応拡大により、 呼吸器・アレルギー・小児科まで面展開が進みます。
単純な訪問数ではなく、 施設全体の治療導線設計ができるMRが評価される時代に。
② オンコロジー領域への本格参戦の可能性
Libtayoだけでなく、今後のオンコロジー製品のパイプラインも豊富です。
③ スペシャリティMR化が加速
同社の戦略は完全に
「少人数 × 高単価 × 高専門性」
モデル。
今後求められるのは
- 大学病院攻略力
- KOLマネジメント
- データ活用営業
- 疾患啓発型アプローチ
いわゆるKAM型MRスキルです。
まとめ
- 売上は微増だが財務は極めて健全
- Dupixentが今後も主力成長源
- EYLEAは世代交代中
- Libtayoが日本参入の可能性
短期決算よりも、 「3〜5年後の拡大準備が整った会社」 という印象が強い内容でした。
国内MRにとっては、
スペシャリティ・大学病院型MRへ進化できるかどうかがキャリアの分岐点
になりそうです。
※本記事はRegeneron公式決算発表資料の内容を基に要約しています

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