アッヴィ2025年第三四半期決算を徹底解説!成長製品も今後の開発パイプライン、株価予測まで





アッヴィ2025年第三四半期決算を徹底解説!成長製品も今後の開発パイプライン、株価予測まで

アッヴィ2025年第三四半期決算を徹底解説!
成長製品も今後の開発パイプライン、株価予測まで

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この記事は、アッヴィ(AbbVie)の2025年Q3(7–9月)決算の公式発表をもとに、前年同期比較直近4四半期の推移主要製品・パイプライン、そして株価の注目材料までを一読で把握できるように再構成したものです。

1.Q3 2025決算ハイライト

売上高
15.776億ドル(+9.1%)

調整後EPS
$1.86(▲38%)※IPR&D/マイルストン▲$1.50/株

ガイダンス
通期調整後EPS $10.61–$10.65へ上方修正

配当
2026年2月支払分から四半期$1.73へ増配(+5.5%)

ポートフォリオ別(Q3 2025)

ポートフォリオ売上高主な内訳(抜粋)
免疫78.85億Skyrizi 47.08億 / Rinvoq 21.84億 / Humira 9.93億
神経科学28.41億Vraylar 9.34億 / Botox Therapeutic 9.85億 / Ubrelvy 3.54億 / Qulipta 2.88億
腫瘍16.82億Imbruvica 7.06億 / Venclexta 7.26億 / Elahere 1.70億
エステティクス11.93億Botox Cosmetic 6.37億 / Juvederm 2.53億

2.前年同期(Q3 2024)との比較

指標2024年Q32025年Q3増減
売上高144.6億ドル157.8億ドル+9.1%
調整後EPS$3.00$1.86▲38.0%
免疫売上70.5億78.9億+11.9%
神経科学売上23.6億28.4億+20.2%

※2024年Q3の数値はアッヴィの2024年Q3公式リリースより。

3.直近4四半期の売上推移(総売上)

売上高(億ドル)トピック
2024年Q4151.0通期・Q4ともに免疫が牽引
2025年Q1133.4Skyrizi 34.25億 / Rinvoq 17.18億が急伸
2025年Q2154.2通期見通し引き上げ(Q2時点)
2025年Q3157.8免疫・神経が2桁増。ガイダンス再上方修正

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4.成長製品のキードライバー

  • Skyrizi:Q3売上47.08億(+46.8%)。乾癬・IBDを中心にシェア拡大、皮下注投与導入や併用最適化が進展。
  • Rinvoq:Q3売上21.84億(+35.3%)。UC/CDで「TNF前の使用可(特定患者)」への適応文言更新、さらに白斑(NSV)・円形脱毛症(AA)のP3好結果で将来の適応拡大に弾み。
  • Humira:Q39.93億(▲55.4%)。減少継続だが、免疫2柱(Skyrizi/Rinvoq)で十分に代替。
  • 神経科学:Vraylar/ボツリヌス(治療)/片頭痛(Ubrelvy+Qulipta合算6.42億)が伸長。

5.開発パイプライン:幅と深さ(注目イベント)

アッヴィは約90件の開発案件(うちミッド/レイト約50)と、2024年R&D投資108億ドル規模の継続投資で次の柱を育成中。Q3発表~直近の主な進展は以下。

  • Rinvoq白斑(NSV)P3で主要評価項目達成。円形脱毛症(AA)P3も主要評価項目達成。RAヘッド・トゥ・ヘッド(SELECT-SWITCH)でHumiraに優越。
  • パーキンソン病tavapadonのFDA提出(NDA)。
  • 腫瘍PVEK(BPDCN)BLA提出、ADC群(Temab-A/ABBV-706等)でESMOに新データ。
  • 神経・メンタルヘルスボトックス上肢本態性振戦P2良好、bretisilocin(短作用5-HT2A作動薬)P2陽性データ。
  • 製造投資:米イリノイ州に1.95億ドルのAPI新工場、27年稼働予定。

パイプライン全体像:免疫・腫瘍・神経の3領域を中核に、ADC/RNA/CGTなど次世代モダリティへ積極投資。Skyrizi/Rinvoqに続く「第3の柱」を腫瘍&神経で狙う構図。

6.株価の推移と今後の予想ポイント

  • 近時の評価軸:Skyrizi/Rinvoqの伸長とガイダンス上方修正を好感。一方、IPR&D特殊費用でEPSは短期的に振れる。
  • ストーリー「Humira後」→「免疫2柱+神経+腫瘍(ADC)」への置き換えが順調。2027年にはSkyrizi+Rinvoqで$31B超の会社見通し/報道も普及。
  • 注目イベント:白斑/AAの承認可否、腫瘍ADCの後期P2/P3、パーキンソン病tavapadon審査、薬価・マクロ政策。
  • 需給・株主還元:増配継続。キャッシュ創出力の裏付けが株価下支え。

※本節は投資助言ではありません。将来の見通しはリスク・不確実性を伴います。

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7.まとめ:アッヴィのポテンシャルを一言で

  • 免疫2柱(Skyrizi/Rinvoq)が高成長、神経・腫瘍が次の柱へ。
  • パイプラインは量×質×多様性で厚く、ADC/RNA/CGTに布石。
  • Humira減速の影響は計画的に吸収。配当・CFも堅調で総合力が高い。

出典:本文末に記載の公式リリース・ニュースをご参照ください。

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