ギリアドのグローバル決算
HIV治療の絶対王者として知られるギリアドサイエンシズ。 2025年のグローバル決算は、単なる「横ばい」ではなく、“構造的に強い企業”であることを証明した内容でした。
COVID特需の剥落、がん領域の競争激化という逆風がありながらも、
- HIVが安定成長
- 肝疾患が着実に拡大
- 新規領域への投資継続
という理想的なポートフォリオで地力の成長を実現しています。
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■ 2025年決算サマリー【結論:かなり強い】
- 通期売上:約294億ドル(前年比+2%)
- Veklury除き売上:+4%成長
- Q4売上:+5%
- 安定したキャッシュ創出力
最大のポイントは、コロナ特需(Veklury)が減少しても売上が伸びていること。 これは「本業だけで成長できる会社」になった証拠です。
■ 絶対的収益源:HIVポートフォリオ
ギリアドの屋台骨はHIV。ここが圧倒的に強い。
- Biktarvy:主力中の主力、売上の中核
- Descovy:予防(PrEP)用途で急成長
- HIV全体:前年比+6%の安定拡大
治療+予防の両輪モデルが成立しているため、市場そのものが毎年拡張していく構造になっています。
MR視点:
HIVは「継続処方+予防拡大」のダブル需要。
一度採用されると長期使用=売上が安定する“理想的な商材”。
■ 静かに伸びる第2の柱:肝疾患
HBV・HDVなど肝疾患領域も堅調に成長。 C型肝炎のピークアウト後も、新規適応や治療選択肢の拡大で着実な売上基盤を築いています。
HIVほど派手ではないものの、中期的な安定収益源として極めて重要なポジションです。
■ がん領域:挑戦フェーズだが将来性は大きい
細胞治療は競争環境の影響で一時的に減速。 一方、ADC薬(Trodelvy)は堅調に拡大。
つまり、
苦戦領域と成長領域が混在
= 改善余地が大きい
ここが2026年以降の最大の伸びしろです。 新規適応・新薬上市が成功すれば、第二のHIV事業になる可能性もあります。
■ 財務体質も鉄壁
- 現金・現金同等物:約100億ドル規模
- 継続的な増配
- 研究開発・買収投資を継続可能
資金力がある企業は「攻め続けられる」。 これは長期成長の絶対条件です。
■ MRが学ぶべき3つのポイント
- 治療+予防という“市場拡大型モデル”を理解する
- 慢性疾患=長期処方=LTV(生涯価値)最大化を意識する
- パイプライン=未来の営業ネタとして活用する
決算は単なる数字ではなく、「どの領域を攻めるべきか教えてくれる地図」です。
■ まとめ
ギリアドは
HIVの絶対的安定 × 肝疾患の積み上げ × がん領域の再挑戦
という三層構造で、極めてバランスの良い製薬企業へ進化しています。
「爆発力」よりも「持続力」。 長期目線で見ると、非常に魅力的な企業と言えるでしょう。
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出典:ギリアド2025年度通期決算および公式IR資料を基に作成

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