オンコロジーMRの市場価値が爆上がり中!?〜最新パイプラインと報酬水準を比較〜

オンコロジーMRの市場価値が爆上がり中!?〜最新パイプラインと報酬水準を比較〜

2025年現在、オンコロジーMRの採用ニーズが過去にないほど高まっています。特にリジェネロン、アムジェン、アストラゼネカといったグローバルメガファーマが、国内でオンコロジー部門の人材獲得を強化しており、MRの転職市場にも明確な変化が生まれています。

本記事では、各社の動きとオンコロジー領域の市場価値の高騰、求められるスキル、そして報酬の実態までを深掘りし、今後のキャリア戦略のヒントをお届けします。

オンコロジー領域が“MRキャリアの最前線”である理由

がん治療薬市場は依然として成長中。新規モダリティ(ADC、CAR-Tなど)の進化、免疫チェックポイント阻害薬の適応拡大、コンビネーション療法の研究開発など、イノベーションの中心がオンコロジーに集中しています。

それに伴い、製品の競争力を市場で伝えるMRの役割も一層重要に。単なる情報提供ではなく、科学的知識を軸に医師と議論できる能力が求められる領域として、オンコロジーMRの専門性が評価されています。

注目企業の動向1:リジェネロンが日本で本格始動!

アメリカ発のバイオ製薬企業リジェネロンは、国内でのオンコロジー領域展開に向けて2024年からMR採用を本格化。特に抗PD-1抗体「リブタヨ(セミプリマブ)」の拡販に力を入れており、肺がん・皮膚がんなど複数のがん種でのポジショニングを狙っています。

同社はまだ日本法人としては小規模であり、スタートアップ的なダイナミズムと、上場バイオのリソースを併せ持つ点が特徴。即戦力のオンコロジーMRやKOLネットワークを持つ人材を中心に積極採用を行っています。

注目企業の動向2:アムジェンが希少がん・血液がんに注力

アムジェンは、米国本社が掲げる「重篤疾患への集中戦略」に基づき、日本でもオンコロジー領域を再強化中。特に注目されるのがKRAS阻害薬「ルマケラス(ソトラシブ)」や、血液がん領域でのCAR-Tパイプラインです。

同社のオンコロジー部隊は、既存のがん治療に飽和感がある市場でも、ユニークな作用機序を武器に市場拡大を狙う体制で、MRにも製品戦略や臨床背景への深い理解が求められます。

注目企業の動向3:アストラゼネカは“腫瘍別組織”で最先端を走る

アストラゼネカは、日本市場でもオンコロジーMRの数を拡大しており、肺がん、乳がん、卵巣がんなどの領域で専門MRを配置する「腫瘍別組織体制」を導入しています。

タグリッソ(オシメルチニブ)をはじめとした成功事例をベースに、ADC(抗体薬物複合体)領域やDNA修復阻害薬など新しいモダリティへの対応力が問われる現場で、常に最新の医学知識をアップデートできる人材が求められています。

オンコロジーMRの年収はどれくらい?

オンコロジー領域は、製薬業界の中でも報酬水準が高いことで知られています。大手企業の中途採用事例を見ると、以下のような傾向があります:

  • 30代後半〜40代前半の経験者で年収1,000万円超えも珍しくない
  • 基本年収:750〜950万円インセンティブ:100〜300万円
  • リーダー職では1,200〜1,500万円のレンジもあり

また、リジェネロンのような新興企業では、ストックオプションやRSU(譲渡制限付き株式)などのインセンティブが提示される場合もあり、「今入れば将来のリターンが大きい」という魅力もあります。

求められるMR像とは?競争に勝つための条件

オンコロジーMRとして求められるスキルは、従来のMR像とは一線を画します。以下のような要素が重視されます:

  • がん領域におけるKOL対応経験
  • 学会・論文ベースでの医学知識の活用能力
  • 他部署(MA、マーケ等)との連携スキル
  • MSLや開発職との協業経験(あれば尚可)

また、英語力もある程度求められるケースが増えており、グローバルミーティングや臨床戦略に関わる機会もキャリアアップのチャンスとして広がっています。

まとめ:今がまさにオンコロジーMRへの“ジャンプアップ”のタイミング

オンコロジー領域は、今後も製薬業界における最大の成長エンジンであり続けると見られています。そして、その中核を担うオンコロジーMRの市場価値は、まさに今「爆上がり中」です。

リジェネロン、アムジェン、アストラゼネカなど、グローバルで勝負する企業が日本市場を重視し、積極的に優秀な人材を採用している今こそ、自身のキャリアを“攻め”に転じる好機かもしれません。

次回は、外資系製薬企業で重視される「成果主義」と、MRとして生き残るためのリアルな視点を深掘りする予定です。お楽しみに!

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