【実録インタビュー】MRからMAへ転身!製薬本社ポジションで見えた“新たなキャリアの景色”

【実録インタビュー】MRからMAへ転身!製薬本社ポジションで見えた“新たなキャリアの景色”

今回は、外資系製薬企業でオンコロジー領域のMA(メディカルアフェアーズ)として活躍する30代後半・男性Yさんにインタビューを実施。
かつては第一線で活躍していたMRから、どうやってMA職へキャリアチェンジしたのか?
その背景やリアルな苦労、今感じているやりがいまで、赤裸々に語ってもらいました。


プロフィール

  • 氏名:Y・Kさん(仮名)
  • 年齢:38歳
  • 現職:外資系製薬企業 オンコロジー領域 MA(東京本社勤務)
  • 前職:同企業 MR(がん領域で約8年)
  • 転職形態:社内公募制度を活用し、異動

Q1. MRからキャリアチェンジしようと思った理由は?

Yさん:
「MRという仕事に誇りはありましたが、やはりプロモーション中心の業務に限界も感じていました。
KOLとより深く“医学的な議論”をしたい、エビデンスベースで医療に貢献したいという気持ちが年々強くなって。
それに、将来のキャリアを考えたとき、MA職の方が専門性・安定性ともに魅力的だと思ったんです。」

Q2. MAになるために準備したことは?

Yさん:
「まずは英語力ですね。うちの会社はグローバル本社とのやりとりも多いので、TOEICで850点を目標に勉強しました。実際、社内公募では英語のプレゼン試験もありましたから。 あとは、社内外のオンコロジー関連セミナー・学会に積極的に参加
MR時代にKOLとのディスカッションを論文化する練習もしていました。」

Q3. 実際にMA職に就いて、ギャップはありましたか?

Yさん:
「正直、最初の1年は大変でした(笑)。
KOLと話す内容が一段深くなるぶん、論文の読み込みや統計知識が圧倒的に必要で…。
ただ、プロモーションから解放された分、“科学で貢献する”ことに集中できる環境は自分にすごく合っていると感じました。」

Q4. 年収や働き方はどう変わりましたか?

Yさん:
「年収はMR時代とあまり変わらず約950万円前後ですが、残業やノルマのストレスは大きく軽減されましたね。
外勤も減って、週2はリモート。今はKOLとのWebミーティングや論文作成、社内レビューが主な仕事です。」

Q5. MAとして求められる人物像とは?

Yさん:
「一言でいえば、“論理性と対話力のバランス”だと思います。
情報を正しく解釈する論理力と、それを相手に伝える対話力。この2つがないとMAは務まりません。
逆に言えば、MR時代に医師と築いた信頼関係や傾聴力は大きな武器になると思いますよ。」

Q6. 最後に、MRからのキャリアチェンジを考えている人へメッセージを!

Yさん:
「迷っているなら、“まず情報収集して動いてみる”ことが大事だと思います。
今は社内公募も活発ですし、転職エージェント経由で他社MAポジションを探す人も多い。
MRの経験は決して無駄にはなりません。それを“次のステージ”でどう活かすかが大切だと思います。」


編集後記:MR×科学の未来を切り拓くキャリア

MRからのキャリアアップは「営業→本社職」という単純な線形ではなく、自らの志向に合わせて広がる“選択の時代”に突入しています。

MAのように医療の本質に迫る仕事は、単に待遇面だけでなく、“やりがい”や“社会的価値”にもつながるキャリア。
Yさんのように、現場経験を武器にキャリアを切り拓く人たちが、製薬業界の未来を支えていくのかもしれません。

今後も、実際にキャリアチェンジを果たした人たちの“生の声”を引き続きお届け予定。
次回のインタビューも、どうぞお楽しみに!

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