【後半】MRが知っておきたい医療用語100選|実践力が上がる基本用語まとめ

【後半】MRが知っておきたい医療用語100選|実践力が上がる基本用語まとめ

この記事では、医薬情報担当者(MR)が医師・薬剤師との信頼関係を築くうえで知っておきたい「医療用語100選」の後半(51~100語)をカテゴリ別に解説します。疾患治療薬・データ解析・薬事制度・実務用語まで、現場力を高める50語を厳選しました。


🧪 医薬品分類・投与関連用語

  • 内服薬: 経口で服用する薬。錠剤・カプセル・散剤など。
  • 注射薬: 静脈・皮下・筋肉などに直接投与される薬剤。
  • 点滴静注(IV infusion): 液体をゆっくり静脈内に注入する方法。
  • 貼付剤(パッチ): 皮膚に貼って薬を吸収させる製剤。
  • 徐放製剤(SR): 成分をゆっくり放出し、作用を長く保つ薬。
  • ジェネリック医薬品: 新薬の特許が切れた後に製造される同等薬。
  • バイオシミラー: 先行の抗体医薬に類似した生物学的製剤。
  • 抗体医薬品: 特定の標的を狙う抗体を利用した薬。高精度・高価格。
  • 抗がん剤: がん細胞の増殖を抑える薬剤群。副作用が強い傾向。
  • 免疫抑制剤: 免疫の過剰反応を抑える薬。移植や自己免疫疾患で使用。

📊 エビデンス・データ関連用語

  • RCT(無作為化比較試験): 最も信頼性の高い臨床試験形式。
  • メタアナリシス: 複数研究を統合した解析。エビデンスの集大成。
  • リアルワールドデータ(RWD): 実臨床の診療データを活用する研究。
  • NNT(治療必要数): 1人の有効性を得るために必要な治療人数。
  • ハザード比(HR): リスクの相対比較。生存率などで使用。
  • 信頼区間(CI): 統計的に結果がどれだけ安定しているかを示す幅。
  • 有意差(p値): 統計的に偶然ではないと判断するための指標。
  • 観察研究: 治療介入せず自然経過を追う研究方法。
  • 前向き研究: 未来に向かってデータを収集する研究。
  • サブグループ解析: 特定の条件に絞って効果を再評価する解析手法。

💉 疾患治療トピック別用語

  • 降圧薬: 血圧を下げる薬。ARB、ACE阻害薬、Ca拮抗薬など。
  • 糖尿病治療薬: 血糖値を下げる薬。SGLT2阻害薬やGLP-1作動薬が主流。
  • 抗血小板薬: 血栓を防ぐ薬。主に心血管イベント予防に使用。
  • 抗凝固薬: 血液を固まりにくくする薬。脳梗塞や心房細動に。
  • 抗うつ薬: 気分障害に用いる薬。SSRIやSNRIなどが主流。
  • 抗てんかん薬: てんかん発作を抑制する薬剤群。Naチャネル阻害薬など。
  • 抗リウマチ薬: 関節リウマチの進行を抑える。DMARDsが代表。
  • 吸入ステロイド: 気道の炎症を抑える薬。喘息・COPDに使用。
  • 生物学的製剤: 細胞や抗体などの生体由来成分で作られた薬。
  • 免疫チェックポイント阻害薬: 免疫機能を高めてがん細胞を攻撃する新薬。

📚 医療制度・薬事関連用語

  • 保険適用: 公的医療保険で薬や検査がカバーされる制度。
  • 薬価: 国が決定する薬の公定価格。改定のたびに話題に。
  • 添付文書: 薬の効能・用法・副作用などが記載された公式情報。
  • 適応外使用: 保険適用外の用法・疾患への使用。エビデンス重視。
  • RMP(リスク管理計画): 医薬品の安全対策を事前に計画・監視する制度。
  • 再審査制度: 新薬承認後、一定期間に安全性・有効性を再確認する制度。
  • 副作用被害救済制度: 適正使用でも副作用が出た患者を救済する制度。
  • 後発品加算: ジェネリック処方を促進するための診療報酬の加算制度。
  • 薬剤耐性(AMR): 抗菌薬が効かなくなる現象。世界的課題。
  • 医療経済: 医療の費用対効果や効率性を評価する分野。

👨‍⚕️ 医療現場・会話でよく出る実践用語

  • コンプライアンス: 患者が処方どおりに薬を飲むこと。服薬遵守。
  • アドヒアランス: 患者が治療に前向きに取り組む姿勢。服薬行動の質に注目。
  • QOL(生活の質): 病気の影響を受ける生活満足度・日常機能の指標。
  • ポリファーマシー: 多剤併用により副作用や相互作用のリスクが増す状態。
  • 医薬連携: 医師と薬剤師が連携して適切な治療を行う体制。
  • 多職種連携: 医療・看護・薬剤など複数の専門職が連携するチーム医療。
  • セカンドオピニオン: 他の専門医から意見を聞き、治療方針を再考すること。
  • クリニカルパス: 標準化された治療プロトコル。入院期間短縮などを目的とする。
  • オーダーメイド医療: 遺伝子・体質に基づき最適な治療法を選ぶ個別化医療。
  • ペイシェントジャーニー: 患者が診断・治療・再発を経て経験する一連の流れ。

以上で「MRが知っておきたい医療用語100選」を完結しました。

これらの用語を押さえることで、医師・薬剤師とのコミュニケーションの質が飛躍的に高まります。研修資料やOJTの補助教材としても、ぜひご活用ください。

※本記事は社内教育・社外講演などへの転用も可能です。希望に応じてPDF・PPT資料化も承ります。

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