GSKのグローバル決算
英国を代表するメガファーマ GSK(グラクソスミスクライン)が発表した2025年グローバル決算は、 「派手ではないが、極めて強い」――そんな印象を残す内容でした。
スペシャリティ医薬・ワクチン・HIV・呼吸器という複数の収益柱を同時に成長させ、 製薬企業として理想的なポートフォリオを構築しています。
本記事では、
- 決算の要点
- 主力製品の強さ
- パイプラインの将来性
- MRとして活かせる視点
を分かりやすく整理して解説します。
※外資製薬・ハイクラス転職の情報収集はこちら
■ 2025年決算サマリー【堅実な成長企業】
- 売上:約327億ポンド(前年比+7%)
- スペシャリティ医薬:+17%と高成長
- ワクチン:安定成長を維持
- コア営業利益・EPS:二桁増益
- 強力なキャッシュ創出力
GSKは「爆発的成長」タイプではありません。 しかし、景気や薬価改定に左右されにくい安定型ビジネスモデルを確立しています。
この“落ちない強さ”こそ、長期的に評価される製薬企業の条件です。
■ 最大の成長ドライバー:スペシャリティ医薬
2025年の決算で最も目立ったのが、スペシャリティ医薬の伸びです。
- 呼吸器・炎症(喘息、COPD、アレルギー)
- 腫瘍(がん領域)
- HIV治療薬
これらが二桁成長を牽引しました。
MR視点:
スペシャリティ薬は「治療パラダイムを変える薬」。
導入・切替・適応拡大の議論が生まれやすく、営業提案のチャンスが多い領域です。
■ ワクチン事業という“最強の安定収益源”
GSKは世界有数のワクチンメーカーでもあります。
- 帯状疱疹ワクチン
- RSVワクチン
- 髄膜炎ワクチン
- 小児ワクチン群
ワクチンは景気変動の影響を受けにくく、毎年一定需要があるため、企業の財務を安定化させる屋台骨となります。
営業のポイント:
ワクチンは「疾患治療」ではなく「予防医療」。
地域医療連携・公衆衛生・自治体施策との接点が増えるため、新しい提案機会が生まれやすい。
■ パイプラインの厚みが“未来の売上”を作る
GSKの真の強みは研究開発力です。
- 後期臨床試験が多数進行
- 年間複数の承認取得
- 積極的な買収・提携戦略
- 20以上の開発プロジェクト同時進行
つまり、
今売れている薬 + これから売れる薬
= 売上の谷が存在しない企業
長期的に見て、非常に安心感のあるビジネスモデルです。
■ 2026年以降の成長見通し
会社は今後も
- 売上の継続的成長
- 利益率改善
- 2030年代に向けた拡大戦略
を掲げています。
短期勝負ではなく、10年単位で伸ばす戦略企業という印象です。
■ MRとして学ぶべき3つのポイント
- アレルギー・呼吸器・ワクチンという「面談機会の多い領域」を押さえる
- エビデンス重視の提案力を磨く
- パイプライン情報=将来ネタとして活用する
GSK型企業では「知識量=営業力」になります。
■ まとめ:GSKは“堅実最強型メガファーマ”
GSKは、
安定収益(ワクチン) × 高成長(スペシャリティ) × 強力R&D
この3つを兼ね備えた非常に完成度の高い企業です。
製品提案のしやすさ、キャリアの安定性、将来性。 どれを取っても魅力的な製薬企業と言えるでしょう。
※製薬・外資系キャリアの無料相談はこちら
出典:GSK 2025年度通期決算および公式IR資料を基に作成(数値はCERベース)

コメント