MRが医師から「信頼される存在」になるためのコミュニケーション技術と習慣
製薬MRとして、単なる情報提供ではなく“人として信頼されるMR”になることが、医師との継続的な関係構築と成果につながります。本記事では、明日から実践できるコミュニケーションの技術と習慣を、具体エピソードとともにご紹介します。
① 医師の本音が引き出せる「質問力」の磨き方
オープンクエスチョン(例:「最近、患者さんの中で気になる変化はありますか?」)を意識し、質問から会話を始める。
- 実践例:「診療で課題を感じる点は何ですか?」と尋ねたところ、カウンターマネジメントの困難を打ち明けられた。
- 工夫ポイント:「うんうん」と傾聴し、言い終わるまで話を切らない。
- 成果:「話をちゃんと聞いてくれて安心した」と、後日相談仕事を依頼された。
② トーン・話す速度・間の取り方を調整する
情報を詰め込みすぎず、「間」を使うことで相手に考える余裕を渡し、話が深まります。
- 実践例:要点ごとに3秒静止を入れる工夫→医師から補足質問が出て双方向の会話に。
- 工夫ポイント:語尾を上げず、落ち着いたトーンを意識。
- 成果:「そういう話聞きたかった」とオンライン面談の打診につながった。
③ ミラーリングで相手との距離を縮める
姿勢、言葉遣いをミラーリングすることで、心理的な安心感が生まれます。
- 実践例:相手の語尾や姿勢をさりげなくマネした結果、会話がスムーズになった。
- 工夫ポイント:完全コピーではなく「同じ距離感・リズム感」を意識。
- 成果:他のMRより話しやすいと感じてもらい、情報交換が増加。
④ 定期的な“自分レビュー”でPDCAを回す
訪問ごとに「どの技術を試した?」「医師の反応は?」「次回どう改善?」をメモして分析を習慣化。
- 訪問後30分以内にメモ
- 週に1度、自分のトンマナや質問力を見返す
- 信頼レベルを自分で5段階評価
この自己評価を行うことで、当たり前になりがちなコミュニケーションの意識を常に高く保つことができます。
⑤ 事例紹介:雑談から信頼を勝ち取った若手MR
ある若手MRが、最初は断られ気味だった開業医に対し、「最近、そちらの地域で増えている○○症例、対応はどうですか?」という雑談から入室。
- 雑談効果:医師が話し始め、自らの悩みを吐露。
- 提案:医師の話をメモし、「その課題、△△薬が最近有効で~」と切り返し。
- 結果:「他社MRより話が通じる」と信頼され、処方拡大につながった。
まとめ:信頼されるMRになる3ステップ
- 質問→傾聴→応答のサイクルで“対話”を意識する
- 声のトーン・話す速度で安心感を作る
- 自らPDCAを回し続ける
人間力×営業スキルの両輪で、長期的な信頼関係を築いていきましょう。
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